コロナ自粛がヤクザを直撃…? 現役組員が語る「リアル」と「対策」

「なるべく会合は避けるように」と…
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。
日本国内でも感染者が拡大する中、去る2月26日には新型コロナウイルス感染症対策本部において、安倍総理は以下のように述べた。
「多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については、大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は、中止、延期又は規模縮小等の対応を要請することといたします」
この発言を受けて、アーティストのコンサートやスポーツイベントが相次いで中止になった。
こうした「コロナ自粛」の波は、じつは極道社会にも押し寄せているということをご存じだろうか。
あるヤクザウォッチャーは言う。
「すで大人数での定例会が中止になるなど影響が出ている。枝の組織においても、『寄り合いなどの会合は極力避けるように』とのお達しを出したところもあった」
中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスが、これほどの災厄に発展するとは誰が予想できただろうか。それはヤクザもカタギも同じだ。
それでも、ウイルスが相手とはいえ、万全の対策を取るのは当然だろう、と話すのは極道社会に詳しい作家の影野臣直氏。続けてその理由を明かすには、
「一般社会と同じく、ヤクザ社会もまた高齢化が進み、60代、70代の現役ヤクザは珍しくありません。また、とくに、若い頃の不摂生がたたって、高血圧や糖尿病といったコロナの重篤化を招く持病を患うヤクザは多い。また、感染者になることで、大事な親(親分)に感染させるわけにはいきませんからね」。
ヤクザの「コロナ感染予防策」
現役ヤクザはいったいどんな感染予防策を取っているのだろうか。取材を進めると、多種多様なヤクザの素顔が見えてきた。
二次団体組員は言う。
「客人を出迎える時のマスク、消毒液は必須。少し前までは、来る直前までマスクをして、実際に来たらマスクを取って出迎えていたけど、2月中旬くらいに上から『もうマスクを外さなくていい』とお達しがあった」
かつては「無礼」と思われたマスク着用の出迎えも今は許される。それほどの緊急事態と言っていいかもしれない。
三次団体幹部は「デマの流布」について語る。
「新型コロナについては当初まったく情報がなかったから、真偽不明な情報が飛び交っていたのは事実。グループLINEに来たのは、深圳病院に勤務中の日本人医師から届いたという触れこみつきのメッセージで、とにかくニンニクとしょうががウイルスに効くっていうんで、若者に料理をつくってもらったりした。オレの知り合いは『グツグツに煮えたぎった日本茶でうがいをすると体内のウイルスを殺せる』って言葉を真に受けていたよ。
知り合いの組織では、中国語ができる若者を使って、中国の現地サイトから情報を拾わせているよ。ウイルスが何度で死ぬか、ペットに感染するかとか、それこそテレビよりも早く情報を仕入れているって話だ」