6代目山口組ナンバー3の組本部で起きた謀反劇とヤキ入れ

らんまる

「何、自分の手柄にしとんねん」


 自分にキバを剥いてきた25歳年下の組員に暴行を加え、左目失明の大ケガを負わせたとして、6代目山口組「兼一会」会長の金奎轍(通称・植野雄仁)容疑者(68)ら6人が4日、大阪府警捜査4課に傷害容疑で逮捕された。


 事件は昨年5月20日、東大阪市の極心連合会本部で起きた。極心連合会(解散)といえば6代目山口組の元ナンバー3で、昨年11月に引退した橋本弘文会長(73)が長年率いた山口組の2次団体。島田紳助(63)がタレント時代、「オレのケツモチを誰やと思っとんねん。極心連合会やで」と吹聴するなど、橋本会長は紳助の後見人として知られた人物だ。


「兼一会」は神戸山口組の中核団体「山健組」の傘下組織で、植野容疑者はナンバー3だったが、他の組とのシノギで揉め、2018年2月、絶縁処分を食らった。そこで同じ山健組出身の橋本会長を頼り、極心連合会傘下に移籍。昨年11月には、6代目山口組の直参(直系組長)に昇格している。


■その事件から約半年後に引退し組解散


 その日、本部の一室には、兼一会会長兼極心連合会副会長の植野容疑者、極心連合会若中の被害者A(当時42)の他、幹部や組員5人がいた。移籍から1年が過ぎ、組を挙げ、対立する神戸山口組や任侠山口組から組員の引き抜き、切り崩しを行っていた。そこでAがキレ、「オレが若いもんを引き抜いてきたいうのに、それを会長が自分がやったかのように、手柄にしよった。どういうことや。そんなもん組織としてアカンのちゃうんか。こんなことしとるから、この組はアカンのや」と、不平不満をブチまけた。


 組員たちの目の前で25歳も年下の若いもんになじられ、恥をかかされた植野は烈火のごとく怒り狂い、Aに灰皿を投げつけ、顔面が腫れ上がるまで素手で殴り続け、左目を潰し、病院送りにした。


「当時、Aは暴力行為でパクられ保釈中の身やったんやが、別の恐喝事件で名前が浮上した。それで話を聞こうとしたら保釈時に申請した制限住所におらんと病院に入院しとった。本部近くのカメラを調べたら、Aが事務所の他の階におった若い連中に体を支えられ、建物から連れ出されとる様子が写っとった。Aは組の移籍や運営方針をめぐって、相当鬱憤がたまっとったようや。今は別の組に移籍したようや」(捜査事情通)


 その事件から約半年後、橋本会長は引退届を出し、極心連合会は解散した。

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